熊本県山鹿市は全国的には「山鹿灯籠まつり」が有名です。山鹿灯籠の由来は、景行天皇(けいこうてんおう)の時代までさかのぼります。景行天皇が現在の山鹿市を巡幸中に濃霧で視界が見えなくなった時に地元民が松明で照らして大宮神社まで導いたという説があります。
山鹿灯籠祭りは毎年8月15日のお盆の時期に合わせて行われます。「よへほ節」に合わせて、頭に金銀の和紙で作られた「金灯籠」を乗せて、街中を練り歩きます。16日には山鹿小学校グラウンドでクライマックスの「千人灯籠踊り」が踊られます。夕闇に1000人が一度に踊る踊りは圧巻です。
また山鹿といえば歌舞伎俳優の坂東玉三郎さんで全国的にも有名になった芝居小屋「八千代座」もあります。八千代座も一見の価値のある芝居小屋です。
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山鹿灯籠民芸館
出典:
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山鹿灯籠民芸館は外観は重厚な石造りの建築物です。この建物の元は大正14年に安田銀行山鹿支店として建てられます。その後は昭和48年までは熊本の肥後銀行山鹿支店として営業しています。造りはロマネスク調です。
山鹿灯籠民芸館には山鹿名物山鹿灯籠の全てがあるといっても過言ではありません。実は「山鹿灯籠」こそが山鹿市民の心のよりどころです。それほど山鹿市民には思い入れが強い祭りです。
「山鹿灯籠」としての始まりは室町時代からです。頭に被る灯籠だけではなく、お城造り、神殿造り、座敷造り、矢壺、鳥籠などまさに古のクラフトワークなのです。紙で作られたミニチュアの建物などを見るとミニチュアアートの人達も目が釘付けになるほど精巧に作られてます。
祭りだけではなくむしろ高尚な趣味としても「山鹿灯籠」は一度は見る価値があります。
彩座(いろどりざ)
出典:
https://kumalike.com/2017/03/25/【彩座】山鹿で、...
山鹿市の彩座のおすすめといえば何といっても熊本名物馬刺しをふんだんに乗せた馬刺し重です。こんな「上級馬刺し」熊本以外じゃ絶対に食べれない程豪華直です。そしてこの彩座の「馬スジ煮込み」も絶品ですよ。
こちらはホルモンとか煮込み系が大好きな人には堪らない逸品です。ぜひランチタイムは彩座にお寄りください。
※公式HPはリニュアル中です。
八千代座
出典:
http://yamaga-tanbou.jp/yachiyoza/...
八千代座が建てられたのは明治43年です。実は八千代座を設計したのは、宮大工や設計士ではなく、回船問屋の主人で自身も灯籠師であった木村亀太郎という男性です。木村亀太郎は建築に関しては全くのド素人でした。研究熱心な彼の情熱が東京の歌舞伎座にも負けないような立派な八千代座を作りあげます。
ところが昭和40年代になると一世を風靡した八千代座は次代の流れに取り残され、朽ちかけていきます。その八千代座を現在のように蘇らせてくれたのが歌舞伎俳優の「坂東玉三郎」さんです。
山鹿市民が自ら手作りで「坂東玉三郎舞踏公演」を成功させます。この成功で市民の多くが八千代座の存在の重要さに気付き復興の追い風に変わります。そして平成13年に大修復を終えた八千代座が山鹿市民の前に帰ってきました。
※なお八千代座館内は見学可能です。
夢小蔵(八千代座管理資料館)
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http://yamaga-tanbou.jp/yachiyoza/...
こちらは八千代座の資料館です。実は八千代座よりも20年も前に建てられている建物です。元々は芝居で使った小物類や衣装を保管している場所でしたが、現在は八千代座の歴史を展示している場所になりました。こちらは特にレトロ感満載ですので、古いものが好きな人には夢のような場所です。
※こちらは八千代座のすぐ隣にあり、HPも八千代座と同じです。
山鹿温泉さくら湯
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http://yamaga.site/?page_id=1548...
さくら湯の開湯は1640年寛永17年です。江戸時代に肥後藩初代藩主細川忠利公が山鹿温泉を気に入り、お茶屋を新築したのがさくら湯の始まりです。寛永17年とは日本史では島原の乱の三年後です。
その後さくら湯は明治3年に公衆浴場になり、昭和50年に温泉プラザ山鹿、そして平成24年に現在のさくら湯として生まれ変わりました。お湯は源泉のまま使用しています。無色透明で「ぬるり」としています。筋肉の緊張が緩み身体が柔らかくなり、軽くなったように感じます。
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