戦国時代の戦いの生々しいあと、「血天井」が京都にはいくつもあります。「血天井」とは戦の舞台伏見城の血痕の残った床板を外し、供養のため寺に移したものです。足で踏む床板にしては供養にならないので、天井にして供養しています。
京都各地に残っている血天井のある寺をご紹介します。
戦国時代の戦いの生々しいあと、「血天井」が京都にはいくつもあります。「血天井」とは戦の舞台伏見城の血痕の残った床板を外し、供養のため寺に移したものです。足で踏む床板にしては供養にならないので、天井にして供養しています。
京都各地に残っている血天井のある寺をご紹介します。
出典:
http://selaya1108.blog.fc2.com/blog-entr...
三十三間堂にほど近い「養源院」。浅井長政の長女・茶々(淀殿)が、父の菩提を弔うために豊臣秀吉に創建してもらった寺院です。
この養源院の血天井の見どころは本堂にあります。家康方の重臣鳥居元忠の自害した跡といわれている血痕がくっきりと残っています。刀を差しながら倒れた足、頭の位置など、人の形にはっきりわかります。
また本堂にある俵屋宗達作の襖杉戸絵も一見の価値ありです。象や唐獅子や麒麟が躍動感一杯に描かれています。
住所 | 京都府京都市 東山区三十三間堂廻り町656 |
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営業時間 | 拝観時間 9:00〜16:00 |
定休日 | 1月21日、5月21日、9月21日 13:00〜15:00 |
料金 | 拝観料 500円 |
出典:
http://4travel.jp/travelogue/10985179...
人間の生涯を四つの角で表した四角い「迷いの窓」と、「禅と円通」の心が表されている丸い「悟りの窓」。京都市北部の鷹峯にある源光庵は、この二つの「窓」で有名です。この窓は本堂の創建当時からあり、それぞれに仏教の概念、禅の境地の意味が込められています。
あまり知られていませんが、実はこの鷹峯にも「血天井」があります。
血で染まった足跡は、足のサイズ、指の形がわかるほどにくっきり残っています。このような足型は源光庵の「血天井」にしか残されていないのだそうです。
住所 | 京都府京都市 北区鷹峯北鷹峯町47 |
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アクセス | 市バス 鷹峰源光庵前下車徒歩約1分 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
料金 | 大人 400円 |
出典:
http://kyotomoyou.jp/hosenin-20141126...
京都大原に位置する天台宗の三門跡寺院の1つである三千院の参道奥に、宝泉院があります。この宝泉院にも「血天井」が供養されてあります。宝泉院の「血天井」は廊下に位置し、人の顔の形や手の甲、大きく広がる血痕の跡が特徴的です。
宝泉院の境内には、まるで額縁の中から庭園を眺めているような『額縁庭園』があり観光客の写真スポットとなっています。京都市の天然記念物に指定されている樹齢700年の『五葉の松(ごようのまつ)』も宝泉院の見どころの一つです。
住所 | 京都府京都市 左京区大原勝林院町187番地 |
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アクセス | 京都バス 大原下車 徒歩約15分 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 無休 |
料金 | 大人 800円 |
公式HP | 京都 大原 宝泉院 ~ 額縁庭園のお寺・額縁寺 ~ |
出典:
http://blog.goo.ne.jp/hayatonosuke/e/300...
鎌倉時代に東巌慧安禅師が開基したと伝えられる臨済宗の寺院、正伝寺。こちらは比叡山を借景にした小堀遠州による枯山水庭園が有名です。「獅子の児渡しの庭園」と呼ばれています。この庭園をお目当てに来る観光客が多く、縁側に座って枯山水をぼーっと眺めている人をたくさん見かけるでしょう。
その縁側の天井に、実は正伝寺の「血天井」はあります。少し色が褪せていますが、生々しい手形や血痕は残っています。
狩野山楽による中国西湖の風景を描いた襖絵と、経で書かれた涅槃絵も必見です。
住所 | 京都府京都市 北区西賀茂北鎮守菴町72 |
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アクセス | 市バス 神光院前下車 徒歩約15分 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 無休 |
料金 | 大人 400円 |
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