東京・銀座の華やかな中心街から歩いて１５分ほどで到着するのは日本最大の魚市場、築地市場です。築地市場は豊洲への移転が決まっていますが、諸問題による延期により時期は今も未定となっています。

さて、実は意外と知られていないのですが、築地市場は場内と場外の２つに大きく分かれています。場内市場はセリや仲卸による取引が行われるプロ向けの市場、場外市場は買い付けをしている小売業者や、一般向けの販売が行われている少しカジュアルな市場といった雰囲気です。豊洲への移転は場内市場だけで、場外市場は築地に残り続けることになっていますから、これからも観光地として残り続けていくのでしょう。

今回は場外市場を中心に場内の一般人の方も訪れられる穴場スポットを紹介していきます。

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場内の名店！仲卸もうなる「大和寿司」

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まずは場内の紹介からです。こちらのお寿司屋さんは、築地市場から直接買い付ける新鮮なネタを比較的リーズナブルに提供していただけるお寿司屋さんです。場内は人やターレ（移動用荷車のようなもの）の往来が激しく危険ですので、海幸橋のほうから最短ルートで入るのがポイントです。

仲卸さんがふだん食事をとるために作られたお店が立ち並ぶエリアにあり、朝からこの味を求めてやってくる観光客で行列になります。（１時間以上の待ち時間を覚悟しておきましょう）

細長いカウンター席の店内ではお茶と赤だしがまず提供され、おまかせ握りのコースが始まります。こちらの食べるペースに合わせていただけるので、ゆっくり楽しみましょう。マグロの赤身、中トロ、ノドグロなどの人気ネタはもちろん、しっかりとした仕事のされたコハダ、トロトロに煮込まれたアナゴなど７巻＋巻物で３５００円です。

これがお値打ちだと思えるほど、一つ一つのお寿司の完成度が高く、大満足間違いなし。一通り食べた後は気になったネタやおいしかったネタをもう一度注文できますので、気軽に職人さんに注文しましょう。

住所	〒104-0045 東京都中央区築地５丁目２−１
営業時間	５：３０～１３：３０
定休日	日曜日

重厚な建物に圧倒！築地本願寺

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場外に出て築地市場駅のほうへ歩いていくと見えてくる大きな建物が築地本願寺です。「えっこれお寺なの？」と思うであろうこのお寺はまるでギリシャ建築のような石造りの荘厳な建築です。内部にはステンドグラスやパイプオルガンなど、まるで協会のような意匠が凝らしてあり、こちらもお寺であることを忘れてしまいそうになります。

住所	〒104-8435 東京都中央区築地３−１５−１

豊穣の神様はここに！築地波除神社

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こちらは場外市場近くにあり、見た目は小ぢんまりとした神社です。しかし、名前に「波除」とあるように築地市場にとってとても大事な神社なんです。昔から東京湾で獲れる魚は質・量ともに豊富で「江戸前」と呼ばれる格別の扱いを受けてきました。

そんな魚たちが集まる日本最大の市場で海の神様に対して祈りをささげることが重視されてきました。今でも仲卸の方々や場外市場で営業をされる方は年の初めにここを訪れて、平穏をお祈りするそうです。食べ歩きのついでにぜひ立ち寄ってみましょう。

住所	〒104-0045 東京都中央区築地６丁目２０−３７

海鮮丼だけじゃない！江戸前天ぷらは一味違う「黒川」

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寿司、そばと並ぶ江戸っ子のソウルフードが天ぷら。江戸前の天ぷらはごま油を使って高温でカラッと揚げるスタイルが特徴のファストフードだったんです。天ぷらは上品なイメージが最近では強くなっていますが、その伝統の味を今も守り続けているお店がこちらの黒川さんです。

キス、アナゴ、メゴチ、クルマエビなど天ぷらとして定番のお魚も、独特のごま油の香りとともにいただくと全く違う料理のように感じます。この独特の香りと一緒に味わうには、塩ではなく天つゆが断然オススメ！手軽にいろいろな種類を食べられる天丼を注文するお客さんが多いようです。

住所	〒104-0045 東京都中央区築地６丁目２１−８
営業時間	９：００～１４：００、１７：００～２１：００

名店の味はずっと変わらず健在。お土産にも喜ばれる卵焼き「丸武」

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テリー伊藤さんの実家としてTVにもよく取り上げられる卵焼き屋さんです。卵焼きはお寿司屋さんが自分で作ると目が離せなくなってしまうので、こういった専門店に注文するというスタイルからできたジャンルです。

甘くて、ふわふわジューシーの卵焼きは１切れ単位で購入できるので、食べ歩きのおともにたいへんおすすめです。築地には鰹節や昆布などを扱うお店も多いので、ダシのおいしさがストレートに伝わります。おみやげの販売もあり、家に帰って食べてもしっかりおいしいと評判です。

住所	〒104-0045 東京都中央区築地４丁目１０−１０
営業時間	４：００～１４：３０
定休日	なし

魚が良ければ練り物もうまい！「佃権」

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はんぺんやつみれなどの専門店で、こちらもその場で食べたりお土産用に買ったりすることができます。おでんの具やそのままおつまみにもなる練り物たちは豊富なラインナップが特徴。ごぼうやニンジンなどの野菜が入った定番のものをはじめ、ベーコン入り、チーズ入り、ミルクやひじきを使ったものや季節限定のものもあります。

入荷があった場合にしか作らない商品もあり、まさに行くたびに違う商品があるというのが最大の魅力です。いろいろな種類を試してみて、自分の好きな練り物に出会えるといいですね！

住所	〒104-0045 東京都中央区築地４丁目９−１１

参考情報

場所	〒104-0045 東京都中央区築地５丁目２−１
アクセス	東京メトロ日比谷線築地駅から徒歩５分

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